デジタル化で「天空」へ!中小企業が避けるべき5つの落とし穴
デジタル化で「天空」へ!中小企業が避けるべき5つの落とし穴
デジタル化、通称DX。最近、経営者仲間との飲み会でも、この話題で持ちきりです。うちの会社も、そろそろ本格的に取り組まないと…と感じている人も多いんじゃないでしょうか? でもね、DXって、ただ単にパソコンを導入したり、クラウドサービスを使えばいいってものじゃないんです。実は、思わぬ落とし穴がたくさん潜んでいるんですよね。今回は、中小企業のDX推進担当者である私が、これまで見てきた失敗例をもとに、特に注意すべき5つのポイントを、ぶっちゃけ話していきたいと思います。
1.戦略なき「とりあえずクラウド」症候群
「とりあえず、クラウド!」みたいなノリ、ありませんか? 私も最初はそうでした。なんか、クラウドって言葉がカッコいいし、周りの会社も導入しているから、うちも!って。でもね、これ、めちゃくちゃ危険なんです。クラウドサービスって、確かに便利だけど、自社のビジネスモデルや業務プロセスに合っていなかったら、ただのコスト増にしかならないんですよね。
たとえば、ある中小企業では、営業部門が「顧客管理はクラウドで!」って言い出したんです。でも、既存のシステムとの連携がうまくいかず、結局、二重入力の手間が増え、営業マンのモチベーションがダダ下がり…。なんてこともありました。
個人的には、まず、自社の課題を明確にすること。そして、その課題を解決するために、どんなデジタル技術が必要なのか? という順番で考えるのが大事だと思います。「クラウド」という言葉に踊らされず、冷静に判断することが成功への第一歩ですね。
2.「IT担当者まかせ」の丸投げ体質
中小企業って、どうしても人手不足じゃないですか。だから、DX推進を、IT担当者1人に丸投げしちゃうケースって、結構あると思うんです。でも、これ、本当にまずいんです。DXって、ITだけの問題じゃなくて、全社的な取り組みなんですよね。
先日、知り合いの会社で、こんなことがありました。社長が「DX推進!」って号令をかけたんだけど、現場の社員は「何をすればいいのかわからない…」状態。IT担当者は、言われた通りにシステムを導入したんだけど、結局、誰も使いこなせず、宝の持ち腐れ状態になってしまったんです。
やっぱり、トップが率先してDXの重要性を理解し、全社員を巻き込んでいく姿勢が大切だと思うんです。現場の声を聞きながら、一緒に課題を解決していく。そんな風土を作ることが、DX成功の鍵になるんじゃないかなって思います。
3.「過去の成功体験」への執着
過去の成功体験って、もちろん大切なんだけど、DXにおいては、足かせになることもあるんです。たとえば、「うちの会社は、このやり方でずっと成功してきたんだから、今さら変える必要はない!」みたいな考え方。これ、めちゃくちゃ危険です。
時代は常に変化しています。顧客のニーズもどんどん変わっています。過去の成功体験に固執していると、変化に対応できず、あっという間に時代に取り残されてしまうかもしれません。
私も、最初は「新しい技術なんて、めんどくさい…」って思っていました。でも、周りの会社がどんどんデジタル化を進めているのを見て、危機感を覚えたんです。そして、思い切って新しい技術を取り入れてみた結果、業務効率が大幅に向上し、顧客満足度も高まったんです。
だから、過去の成功体験にとらわれず、常に新しい情報にアンテナを張り、積極的に変化に対応していく姿勢が大切だと思います。
4.「導入して終わり」の放置プレイ
デジタルツールを導入しただけで、満足していませんか? これも、中小企業が陥りやすい落とし穴の一つです。DXって、導入してからがスタートなんです。導入したツールを、いかに活用していくか? が、その後の成否を分けると言っても過言ではありません。
ある企業では、最新のCRM(顧客関係管理)システムを導入したものの、ほとんどの社員が使い方を理解しておらず、結局、Excelで顧客情報を管理していた…なんてこともありました。
定期的な研修や勉強会を開催したり、成功事例を共有したりすることで、社員のスキルアップを図ることが大切だと思います。また、ツールの効果測定を行い、改善点を見つけていくことも重要です。「導入して終わり」ではなく、「活用して成長する」という意識を持つことが、DX成功への道しるべになるはずです。
5.「セキュリティ対策」の甘さ
DXを進める上で、絶対に忘れてはいけないのが、セキュリティ対策です。デジタル化が進むほど、サイバー攻撃のリスクも高まります。中小企業だから大丈夫…なんて思っていたら大間違い。むしろ、大手企業よりもセキュリティ対策が甘い中小企業が狙われやすいんです。
先日、私の知り合いの会社が、ランサムウェア攻撃に遭い、顧客情報が漏洩してしまった…という話を聞きました。それ以来、その会社は、顧客からの信頼を失い、経営が傾いてしまったそうです。
二段階認証の設定、セキュリティソフトの導入、定期的なバックアップなど、できることはたくさんあります。専門家のアドバイスを受けながら、自社に合ったセキュリティ対策を講じることが、DXを安全に進めるための必須条件です。
私も、セキュリティ対策に関しては、かなり神経質になっているんです。だって、一度情報漏洩を起こしてしまうと、取り返しがつかないですからね。
どうでしたか? 今回は、中小企業がDXを進める上で、特に注意すべき5つのポイントを、ぶっちゃけ話してみました。もちろん、これらの落とし穴をすべて回避できるとは限りません。でも、これらのことを意識しながらDXを進めていけば、成功する確率は格段に高まるはずです。
デジタル化は、中小企業にとって、大きなチャンスです。ぜひ、今回の記事を参考に、DXを成功させ、「天空」へ飛び立ちましょう!